没後23年、ウェイロン・ジェニングスが“今”に帰ってくる──未発表曲AL『Songbird』10月3日（金）リリース

2025年7月3日

再構築の手をとったのは、息子であり3度のグラミー賞受賞者シューター・ジェニングス

アウトロー・カントリーの象徴として時代を駆け抜けたウェイロン・ジェニングス。その未発表音源を収録したアルバム『Songbird』が、2025年10月3日（金）に＜Son of Jessi/Thirty Tigers＞からリリースされる。

アルバムのプロデュースとミックスを手がけたのは、ウェイロンの息子であり、自身も3度のグラミーを獲得しているシューター・ジェニングス。リリース元はThe Orchard Japanが展開するグローバル・ディストリビューション・ネットワーク。時を超え、アメリカン・ルーツ・ミュージックの原石が今、新たな響きをまとって現代に甦る。

過去と今が交差する、親子のコラボレーション

『Songbird』は、1973年から1984年の間にウェイロンと長年のドラマーで共同プロデューサーでもあったリッチー・オルブライトが録音した未発表音源をもとに構成。バックバンドThe Waylorsの面々に加え、伝説のペダル・スティール奏者ラルフ・ムーニー、さらにはトニー・ジョー・ホワイトやジェシ・コルターといったゲスト陣も名を連ねる。

このプロジェクトは、シューターが2024年夏に父親の膨大なアーカイブ音源をマルチトラックでデジタル変換し始めたことからスタート。ハリウッドのサンセット・サウンド・スタジオ3、通称「スネーク・マウンテン」にて、エンジニアのネイト・ヘスリーとともにアナログ・テープを精査し、編集・再構築した。

タイトル曲「Songbird」はフリートウッド・マックの名曲を再解釈

アルバムのタイトル曲「Songbird」は、フリートウッド・マックの名バラードをウェイロン流に再アレンジした1曲。
6月15日にカリフォルニア州ウェスト・ハリウッドのヴァイパー・ルームで開催されたウェイロン・ジェニングスの誕生日パーティー／父の日イベントにてプロジェクトとともに正式発表された。

この夜にはThe Waylorsの残されたメンバーに加え、カントリー／アメリカーナ界のアーティストたち、ジェイミー・ワイアット、エリザベス・クック、アシュリー・モンロー、チャーリー・クロケット、そしてシューター・ジェニングスが集い、父ウェイロンの楽曲をフルセットで演奏した。

シューター・ジェニングスの言葉

『Songbird』は、父の“現代への帰還”を祝う第一章。
父の声、魂、そして音楽が持っていた力は、今もそのまま生き続けている。
このレコードを通して、彼の音楽が与えてくれた喜びを、今の時代のリスナーと分かち合いたい。
このプロジェクトは、父と僕の関係にまったく新しい章をもたらしてくれた。
テープに刻まれた努力、情熱、そして祈りは、録音されたその瞬間のまま、確かにそこに生きていたんだ。

──シューター・ジェニングス

リリース情報

Waylon Jennings / ウェイロン・ジェニングス
『Songbird』 / 『ソングバード』
2025年10月3日（金）リリース
レーベル：Son of Jessi/Thirty Tigers（輸入盤／配信限定）
配信リンク：https://waylonjennings.ffm.to/songbird
Music Video「Songbird」

ウェイロン・ジェニングス：アウトローの伝説

1937年、テキサス州生まれ。8歳でギターを始め、14歳でラジオDJに。
バディ・ホリーに見出され、バックを務めたのち、ナッシュヴィルでプロデビュー。

1970年代初頭、ナッシュヴィルの画一的な制作体制に反発し、自身のバンドThe Waylorsとともに独自路線へ。『レディーズ・ラヴ・アウトローズ』（1972年）、『ロンサム・オンリー・アンド・ミーン』（1973年）、『ホンキー・トンク・ヒーローズ』などの成功により、“アウトロー・カントリー”ムーブメントの旗手として一躍時代のアイコンとなる。

1985年にはウィリー・ネルソン、ジョニー・キャッシュ、クリス・クリストファーソンとThe Highwaymenを結成。2001年、カントリー音楽の殿堂入り。2002年2月13日、享年64で死去。