《深夜高速》が絵本になる日──歌詞を“読む”新シリーズ『歌詞の本棚』第4弾、7月11日刊行。トークイベントは7月13日開催

“生きててよかった”。そんな一行から始まる一冊の絵本が、7月11日に書店に並ぶ。
歌詞を題材に絵本をつくるシリーズ『歌詞(うた)の本棚』の最新作は、フラワーカンパニーズの名曲「深夜高速」。そのリリースを記念して、7月13日にはHMV&BOOKS SHIBUYAで鈴木圭介(著)と丹下京子(絵)によるサイン会&トークショーも開催される。

この企画は、音楽出版社リットーミュージックが展開するプロジェクトで、歌詞の世界観をイラストレーターの視点で再構成し、絵本として出版する試み。これまでに3作品を刊行し、今回の「深夜高速」で第4弾となる。

選ばれた「深夜高速」は、2004年にフラワーカンパニーズがライブ会場限定で発表し、同年9月15日に16枚目のシングルとしてリリース。
シンプルなコード進行にのせた“生きててよかった”というリフレインは、多くのリスナーの心を掴み、口コミを通じて静かに広がっていった。

2009年には斉藤和義ら13組によるカバー・トリビュートアルバム『深夜高速 -生きててよかったの集い-』がリリースされ、今なおジャンルや世代を越えたアーティストたちがこの楽曲をカバーし続けている。
2025年3月にはTBS『ラヴィット!』にフラワーカンパニーズが出演し、テレビでの生演奏が話題となったのも記憶に新しい。

絵本版の作画は、北野武の著書『浅草迄』の表紙なども手がけるイラストレーター丹下京子。
物語には、シンガーを夢見る女の子とお笑い芸人を目指す男の子が登場し、それぞれの“深夜高速”を駆け抜けていく姿が描かれる。
ギターを手にした衝動、舞台に立つ緊張、誰も見ていない場所での葛藤。その先にある「よかった」が、鮮やかに可視化されている。

発売を記念したトークショーは、7月13日(日)13時より、HMV&BOOKS SHIBUYAにて開催。
名古屋出身で同世代の二人が、本作に込めた想いや制作裏話を語り合う一日になる。

書籍情報

タイトル:歌詞(うた)の本棚 深夜高速
著者:鈴木圭介(著)/丹下京子(絵)
定価:2,200円(税込)
発売日:2025年7月11日(金)
発行:リットーミュージック
詳細ページhttps://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3125317101/

イベント情報

イベント名:『歌詞の本棚 深夜高速』発売記念 サイン会&トークショー
出演:鈴木圭介(フラワーカンパニーズ)/丹下京子(イラストレーター)
日時:2025年7月13日(日)13:00〜
会場:HMV&BOOKS SHIBUYA 6F イベントスペース
詳細URLhttps://www.hmv.co.jp/store/event/53301/

プロフィール

鈴木 圭介(すずき・けいすけ)
ロックバンド・フラワーカンパニーズのヴォーカル。1969年生まれ。1989年、地元名古屋で現メンバーと共に結成。1995年にメジャーデビュー、2001年にインディーズへ転向し、年間100本以上のライブを展開。2008年には再びメジャー契約を結ぶ。
代表曲「深夜高速」で多くの共感を呼び、2015年には初の日本武道館ワンマンライブを成功させる。2017年より自主レーベルを設立し活動を継続。2025年9月20日には2度目の武道館公演『フラカンの日本武道館 Part2 ~超・今が旬~』を控えている。

丹下 京子(たんげ・きょうこ)
愛知県出身。愛知県立芸術大学デザイン科卒、峰岸塾修了。TIS(東京イラストレーターズ・ソサエティ)会員。長年にわたり広告・出版・Webなどの分野で活動し、『浅草迄』(北野武・著)など書籍装画や新聞連載イラストも多数。
受賞歴に『The Choice』入選(選:和田誠)、『HBファイルコンペ』藤枝リュウジ特別賞、『講談社出版文化賞さしえ賞』ほか。趣味は俳句・落語・音楽・海外ドラマ。

発行元情報

株式会社リットーミュージック
https://www.rittor-music.co.jp/
音楽制作や演奏の専門誌『ギター・マガジン』『サンレコ』などを出版。電子書籍・映像配信・Tシャツ販売など幅広いメディア&コンテンツ事業を展開。御茶ノ水の多目的スペース「RITTOR BASE」も運営。

株式会社インプレスホールディングス
https://www.impressholdings.com/
IT・音楽・デザイン・自然・学術系を中心とした専門メディア&ソリューション企業グループ。証券コード9479(東証スタンダード市場)。

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