音楽と氷上の才能が交差する──ピアニスト角野隼斗 × フィギュアスケーター鍵山優真、夢のコラボレーションが始動

2025年6月27日

2025-2026シーズン、世界の注目がリンクに集まる。

国際的ピアニストの角野隼斗と、フィギュアスケーター鍵山優真によるコラボレーションが正式発表された。きっかけは、鍵山本人の「角野隼斗にエキシビション楽曲を依頼したい」という強い希望。角野はその申し出を快諾し、実際に鍵山が練習するスケートリンクに足を運んだうえでインスピレーションを得て、完全書き下ろしで楽曲を制作した。

この楽曲は、鍵山が今シーズンの国際大会エキシビションで披露予定。さらに振付は、世界選手権金メダリストのカロリーナ・コストナーが担当することも決定。音楽、フィギュア、振付――それぞれの第一線で活躍する表現者たちによるトリプルコラボレーションが、世界中の観客を魅了する氷上作品として結実しようとしている。

エキシビションに加え、ショートプログラムでも音楽とのコラボが実現

さらに鍵山は、2025-2026シーズンのショートプログラムに、角野とポーランドの超絶技巧ギタリストマーシン（Marcin）による共作楽曲「I Wish」を選曲。鋭く、情熱的な旋律が特徴のこの楽曲を武器に、2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪に挑む。

マーシンは今年のフジロックフェスティバル2025への出演も決まっており、来日予定。ピアノ×ギター×スケートという異種のアートが、今、世界規模の波を起こしている。

各分野のトップランナーによる本格的なクロスオーバー

角野隼斗

東大総長大賞、ピティナ特級グランプリ、ショパン国際ピアノコンクールセミファイナリスト、そして2025年にはレナード・バーンスタイン賞受賞。YouTubeでは「Cateen（かてぃん）」名義で活動し、登録者数は148万人超。クラシックの枠にとらわれず、編曲や即興、ポップスとの融合でグローバルに躍進。2024年の日本武道館公演ではクラシックピアニスト史上最多の13,000人を動員した。Sony Classicalと契約し、世界デビュー盤『Human Universe』はゴールドディスク大賞クラシック部門受賞。2025年には欧州7都市ツアー、NYカーネギーホールやKアリーナ横浜での公演も控える。

マーシン（Marcin）

ポーランド出身の天才ギタリスト。クラシックからロック、ポップスまでを自在に横断し、TikTokフォロワー418万人、YouTube総再生数2.9億回。ロイヤル・アルバート・ホール公演や「America’s Got Talent」出演を経て、Ichika Nitoらともコラボ。2024年には初の来日公演が即完、デビューアルバム『ドラゴン・イン・ハーモニー』をリリース。フジロック2025にも登場予定。

鍵山優真

2003年生まれ、神奈川県横浜市出身。5歳でスケートを始め、ジュニアから世界を制覇。2020年ユース五輪金、2021年世界選手権銀、2022年北京五輪では個人・団体で2つの銀メダルを獲得。2024年世界選手権でも銀、全日本選手権初優勝。安定感あるジャンプと深い表現力で“世界一のスケーティング技術”と評される。2026年ミラノ五輪でもメダルが期待される存在だ。

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コメントより

角野隼斗：
「初めての打ち合わせで、カロリーナさんが「鍵山選手の強みは、3つの“速さ“を兼ね備えていることだ」とおっしゃっていたのが、とても印象的でした。持続する高速スピード、鋭い加速力、そして足元の素早い動き。初めて彼の練習を生で拝見した瞬間、その言葉の意味を深く実感すると同時に、不思議と音楽のイメージが自然と湧き上がってきました。このたび、鍵山選手のために曲を書かせていただき、大変光栄に思っています。この音楽の上で、彼がどのようなスケートを見せてくれるのか、僕自身も今からとても楽しみにしています。」

鍵山優真：
「このたび、角野隼斗（かてぃん）さんとエキシビションでコラボレーションナンバーを制作させていただくことになり、どのような素晴らしい作品が生まれるのか、今からとてもワクワクしています。

１からオリジナルで楽曲を作っていただくのは初めての経験で、自分だけの、唯一無二のプログラムを創りあげていけることを楽しみにしております。同時に、自分が表現したい世界観をしっかりとお届けできるよう、精一杯努めてまいります。」