ハワイ発、幻のトロピカル・デュオが蘇る ── スティーブ＆テレサ『Ocean Blue』が初CD化＆LP再発

2025年6月18日

1970〜80年代のハワイで静かに輝いた伝説的デュオ、スティーブ＆テレサ。その名盤『Ocean Blue』が、2025年9月24日に待望の初CD化＆LP再発されることが決定した。さらに、本作のジャケットデザインをあしらった長袖Tシャツも、Aloha Got Soulとhungry recordsのコラボレーションにより同時リリースされる。

本作で歌声を響かせるのは、日本でも高い人気を誇るテレサ・ブライト。現在の彼女からは想像しがたいが、実は彼女のキャリアはこのSteve & Teresaとしての活動から始まっている。相棒のスティーブ・マーイとともに紡いだ音楽は、ハワイアン・ミュージック黄金期に生まれた珠玉のトロピカル・サウンドであり、近年ではAORやレアグルーヴの文脈でも世界中から再評価されている。

1980年代初頭に発表された本作『Ocean Blue』は、2人のデビュー作『Catching the Wave』の続編的作品である。前作ではベースとギターを軸にしたミニマルなアコースティック・デュオ・スタイルを展開していたが、本作では大きく音の世界を広げている。ハワイの名バンド“カラパナ”のギタリスト、ゲイリー・ホロマリアをはじめ、当時のローカル・シーンを牽引した実力派たちがバックを固め、よりバンド・アンサンブル寄りの多彩なアレンジが楽しめる。ジャズ、トラディショナル・ハワイアン、ロック、AOR──それらが美しく混ざり合った音の波が、まさに「Ocean Blue」のタイトルにふさわしい世界を描き出している。