
日本音楽の礎を築き、今なお進化し続ける細野晴臣。その活動55周年を記念した大型プロジェクト「HOSONO MANDALA」が本格的に始動した。第1弾として5月31日(土)より立教大学ライフスナイダー館にて開催される企画展『細野さんと晴臣くん』の事前予約がスタート。また、本人のアルバムから新たなビジュアライザーも追加公開され、デジタルとフィジカルの両面から細野ワールドに浸ることができる内容となっている。
「細野さんと晴臣くん」──過去と現在が対話する企画展
「昔の晴臣くん」と「今の細野さん」が、時空を超えて音楽や映画、漫画について語り合う──そんなユニークな発想から生まれた本展覧会は、彼の母校・立教大学のクラシカルな洋館「ライフスナイダー館」を舞台に開催される。展示内容はもちろん、建築としての空間自体もまた“らしさ”に満ちた演出である。
入場は無料だが、混雑を避けるため【事前予約制】。予約はPeatixの専用ページにて受付中である。展示を楽しんだ後は、同敷地内のレストラン「日比谷松本楼 セントポールズ館」で、細野が愛した料理をモチーフにした“スペシャルプレート”も味わえる。
『omni Sight Seeing』『MEDICINE COMPILATION』のビジュアライザーが一挙公開
並行して進むのが、1989年の異国音楽探訪アルバム『omni Sight Seeing』と1993年のアンビエント名盤『MEDICINE COMPILATION』のビジュアライザー公開である。
『omni Sight Seeing』からは「ANDADURA」「LAUGH-GAS」「CARAVAN」の3曲が、Takeru Shimaの手により吉谷桂子のアートワークを再構成した映像として公開された。これで同アルバム全曲のビジュアライザーが出揃ったことになる。
一方『MEDICINE COMPILATION』からは、フル尺での「AIWOIWIAOU」を含む全9曲がShorts版で公開。映像はアートワークの制作者でもある石川絢士(the GARDEN)が手がけており、音と映像による新たな体験が広がっている。
『TROPICAL DANDY』50周年アナログリイシューも決定
さらに来年2025年6月25日には、細野が1975年に発表した『TROPICAL DANDY』のアナログ再発も控えている。仕様はブラックヴァイナル、オビ・インサート付きの国内盤に加え、Stones Throw Recordsからは海外向けのカラー盤もリリース予定。こちらの詳細は今後発表されるとのこと。

細野晴臣という稀代の音楽家が歩んだ55年は、決して懐古的な回顧展にとどまらない。むしろ、これまでとこれからを有機的に結び直す“今”の物語として再構築されている。「HOSONO MANDALA」と銘打たれたこのプロジェクトは、彼の創作人生がいかに多層的であり、いまなお進行形であるかを私たちに再認識させてくれるはずだ。
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