江戸の熱が、音になる──『べらぼう』サントラ第2弾リリース。

2025年5月18日

1月から放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』。江戸の風が吹き荒れるようなそのドラマ世界を、より深く、より濃く味わわせてくれるサウンドトラック第2弾が、6月25日（水）に発売される。

音楽を手がけるのは、『麒麟がくる』（2020年）でも知られる作曲家ジョン・グラム。アメリカ・バージニア州生まれ、文学と音楽の香りに包まれて育った彼のサウンドは、ただ“聴かせる”だけでは終わらない。ライナーノーツでは「すべての物語が渦を巻くように共鳴し合うことを意識して作曲しています」と語っており、その言葉通り、蔦屋重三郎の複雑な人生や、ドラマ全体に流れる重層的なストーリーにぴったりと寄り添う楽曲たちが並ぶ。

収録曲は全20曲。タイトルだけでもドラマのシーンが思い浮かびそうなラインナップだ。

◆収録内容

01 揺るがぬ意志
02 命取り
03 The Light of Freedom
04 一大勝負
05 無明路
06 ひととき
07 しゃれくらべ
08 Freedom
09 燃ゆる心
10 江戸の鼓動
11 徳川治済
12 真実とは
13 空回り
14 囚われの糸
15 Sunrise
16 どんでん返し
17 悲しみの果て
18 不屈の魂
19 田沼意次
20 べらぼう紀行Ⅱ feat. LEO（箏）

注目すべきは、最後のトラック「べらぼう紀行Ⅱ」。箏奏者LEOとのコラボで、古典と現代が交差するような音世界が広がる一曲だ。LEOは邦楽界の若き実力者。16歳で全国コンクールを制し、「情熱大陸」「題名のない音楽会」などのメディア出演、SUMMER SONICやウィーンでの演奏など、フィールドを選ばず活躍する存在だ。

このコラボによって、箏の響きがどんな風に『べらぼう』の世界に入り込んでくるのか。それを聴くだけでも、このアルバムには十分すぎる価値がある。