いとうせいこうプロデュース!『あさ虫温泉フェス』── 音楽とトークと湯と、ナンシー関をめぐる追悼の祝祭

青森の温泉街に、音楽と文化と驚きのゲストが集結する2日間──。
『あさ虫温泉フェス』が、2025年5月17日(土)・18日(日)に青森市・浅虫温泉にて初開催される。プロデュースは、作家・ラッパー・編集者としてジャンル横断的な活動を続けるいとうせいこう。音楽、トーク、アート、地元食までが交差する濃密なプログラムが用意されている。

“東北の熱海”“青森の奥座敷”と呼ばれる浅虫温泉は、作家・太宰治や版画家・棟方志功が愛した土地であり、「消しゴム版画」と鋭いテレビ批評で知られたコラムニスト・ナンシー関の眠る地でもある。本フェスは、ナンシー関の追悼を起点に、いとうがこの地で感じたインスピレーションから着想された。

ナンシー関を語り継ぐ、限定400名の特別フェス

会場は、温泉宿「南部屋・海扇閣」や「椿館」、海の駅、道の駅など浅虫温泉全域にわたる。注目すべきは、いとうせいこう×みうらじゅんによるラジオ『ご歓談!』の公開収録、眉村ちあきによるスペシャルライブ、そして「ナンシー関を今こそ語る」と題したスペシャルトークイベントである。

また、いとう自らがセレクトした「ナンシー関企画展」では、リアルな消しゴム、眼鏡、制作道具など貴重な私物が展示される。さらに翌朝には、ナンシーの眠る菩提寺での法要も予定されており、ただの音楽フェスではない、追悼と祝祭が交錯するユニークな時間が流れる。

無料エリアでは地元DJと40の人気店が浅虫に集結

一方で無料エリアにも見逃せないプログラムが並ぶ。クラブイベント「クラブ浅虫」では、青森在住のDJ11名が海沿いのマリーナを音楽で満たし、夜は須永辰緒&Naz Chrisによるスペシャルなジャズセットが海辺に響く。

さらに、道の駅駐車場では特別版「あさ虫マルシェ」も開催。鎌倉や東京からコーヒーやスパイス料理、クラフトビールなど個性豊かな40店がこの日のために出店し、青森の食文化と交差する場となる。

ネット配信ナシ、来場者だけの特別な体験を

本フェスのチケットは有料エリア分として限定400枚。オンライン配信はなく、「この場所に来た人だけが体験できる」フェスとして企画されている。出演者は、いとうせいこう、みうらじゅん、Naz Chris、眉村ちあき、町山広美、能町みね子、伊藤ゴロー、須永辰緒、會田茂一ほか。さらに「お湯が沸きたつほどに驚く」と銘打たれたスペシャルゲストの登場も予定されており、最後まで目が離せない。

目次

あさ虫温泉フェス ~音楽とトークと湯~

日程:2025年5月17日(土)13:00~22:00/18日(日)8:00~12:00
場所:青森県青森市・浅虫温泉一帯(南部屋・海扇閣/椿館/道の駅/海の駅)
料金:有料エリアチケット12,000円(残りわずか)/無料エリアあり
主催:あさ虫フェス実行委員会・株式会社MOSPAあさむし共創プラットフォーム
問合せfesinfo@mospa.asamushi.com


現地でしか味わえない、青森・浅虫の“いま”を体感せよ。音楽と温泉、トークと祈りが交わる2日間は、文化の新たな火種となるだろう。

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