水原佑果、音楽家としての新章へ ── 80年代ブギーとシティ・ポップが交差するデビュー作「Moon Dust」をRush Hourからリリース

モデル、DJ、アーティストとして多彩な活動を展開する水原佑果が、初の12インチ・シングル「Moon Dust」を2026年11月13日にリリースする。発売元は、オランダ・アムステルダムを拠点とする名門レーベル〈Rush Hour〉。プロデュースにはロサンゼルスのBenedekと、Psychic MirrorsのMickey de Grand IVが参加。80年代のブギーやシティ・ポップのエッセンスを現代的なダンスミュージックへと昇華させた、カラフルでロマンチックな一作が誕生した。これまでDJや音楽セレクターとして独自の感性を発揮してきた水原が、本格的にシンガーとしての第一歩を踏み出す注目作だ。

80年代のブギーが現代に蘇る。BenedekとPsychic Mirrorsが参加

「Moon Dust」は、ウェストコースト・ブギーの温かな質感と、日本のシティ・ポップを思わせるメロディが融合したダンス・トラックだ。

プロデュースを手がけるBenedekは、自身のルーツでもある西海岸のブギー・サウンドへと回帰。うねるようなシンセ・ベースと、とろけるようなコード進行を重ね、楽曲の骨格となるファンキーなグルーヴを構築している。

そこにPsychic MirrorsのMickey de Grand IVと水原佑果が、キャッチーなヴォーカル・メロディと遊び心あふれるアレンジを加え、独特のポップな世界観を作り上げた。

そのサウンドは、80年代のRAH Bandを彷彿とさせるエレクトロニック・ポップの軽快さと、アナログならではの温もりを併せ持つ。ノスタルジックでありながら決して懐古的ではなく、現代のダンスフロアにも自然に溶け込む仕上がりとなっている。

本作には「Main Mix」「Seashell Mix」「Garage Vocal」「Garage Instrumental」の4トラックを収録。異なるミックスを通じて、楽曲の持つメロディの魅力とグルーヴの多彩な表情を楽しむことができる。

テイ・トウワとの出会いから始まった、レコードと音楽への探求

水原佑果の音楽活動は、2016年にテイ・トウワが主催するイベント「RECORDS」でセレクターを務めたことから本格的にスタートした。

東京のアンダーグラウンド・ミュージック・シーンに身を置き、レアグルーヴやシンセ・ポップ、実験音楽などを掘り下げながら、独自の音楽的感性を育んできた。

とりわけアナログレコードへの深い愛情は、彼女のDJスタイルを特徴づける重要な要素だ。ジャンルや年代にとらわれず、思いがけない楽曲同士をつなぎ合わせるオール・ヴァイナルのDJセットは、国内外で評価を集め、2019年には「レコード・ストア・デイ・ジャパン」の公式ミューズにも選ばれている。

現在はロンドンのオンラインラジオ局NTS Radioで番組「Wave Flower」を担当。ハウス、ブギー、シティ・ポップからアンビエント、実験音楽、ルーツ・ミュージックまで、多彩な音楽を世界に向けて発信している。

また、細野晴臣や高橋幸宏とのコラボレーションやトリビュート・パフォーマンス、テイ・トウワの楽曲「LUV PANDEMIC」への参加など、日本のエレクトロニック・ミュージックを築いてきた先駆者たちとの交流も深い。

そうした活動を通じて培われた音楽的なバックグラウンドが、今回の「Moon Dust」にも色濃く反映されている。

東京、ロサンゼルス、ロンドンをつなぐ、新しいシティ・ポップのかたち

東京を拠点にしながら、ロサンゼルスやロンドンにも長期滞在してきた水原。その音楽的な視野は、日本のクラブカルチャーだけにとどまらない。

アメリカ西海岸のブギー、ヨーロッパのエレクトロニック・ミュージック、そして日本のテクノ・ポップ。異なる土地と時代の音楽が、彼女の感性を通して自然につながっている。

特に今回の「Moon Dust」で興味深いのは、かつて日本のポップミュージックが海外のファンクやディスコから吸収した要素が、時代を経て再び国際的な音楽制作の中で交差している点だ。

Benedekの西海岸的なグルーヴ、Mickey de Grand IVのメロディセンス、そして水原の持つ日本のポップカルチャーへの深い理解。それぞれの個性が重なり合うことで、過去と現在、東洋と西洋の境界を軽やかに越えるサウンドが生まれている。

ファッションやアートの分野でも活動する水原にとって、音楽は単なる表現手段のひとつではなく、自身の美意識を形作る重要な存在だ。「Moon Dust」は、その感性をひとつの楽曲として結実させた作品と言えるだろう。

世界のダンスミュージックを発信するRush Hourから、新たな一歩

リリース元となるRush Hourは、アムステルダムを拠点に、ハウス、ディスコ、テクノ、エレクトロニック・ミュージックなど、幅広いジャンルの作品を発信してきたレーベルだ。

そのRush Hourから12インチ・シングルとしてデビューを飾ることは、水原佑果の音楽活動における新たな転機となる。

近年はRDCやRALLYといったフェスティバルでもパフォーマンスを披露し、DJやセレクターという枠を越えて活動の幅を広げてきた水原。今回の作品では、これまでレコードを通じて紹介してきた音楽への愛情を、自らの歌声とともに表現している。

きらめくシンセサイザー、弾むようなベースライン、そしてどこか懐かしく愛らしいヴォーカル。「Moon Dust」は、80年代のダンスミュージックが持っていた自由な精神を受け継ぎながら、水原佑果ならではの新しいポップの可能性を提示する。

レコードを愛し、音楽を掘り続けてきたひとりのセレクターが、今度は自らの音楽を世界へ届ける。その第一歩にふさわしい、遊び心とグルーヴに満ちたデビュー作だ。

RELEASE INFORMATION

Yuka Mizuhara – Moon Dust

発売日:2026年11月13日

レーベル:Rush Hour Music

フォーマット:12インチ・シングル

カタログ番号:RHM 050

TRACKLIST

  1. Moon Dust (Main Mix)
  2. Moon Dust (Seashell Mix)
  3. Moon Dust (Garage Vocal)
  4. Moon Dust (Garage Instrumental)

作品リンク

https://rushhour.lnk.to/Moondust

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