夜明けの砂漠で鳴り続けた3時間──Lee Burridge、Burning Man 2025「Robot Heart」完全セットを公開

Burning Manの象徴的存在として語り継がれるRobot Heart。その中心で長年サウンドトラックを紡いできたリー・バリッジが、2025年のBurning Manで披露した3時間に及ぶフルセットをついに公開した。

舞台は土曜朝、夜から朝へと移り変わるプラヤの夜明け。この映像は単なるDJセットの記録ではなく、砂漠に集った人々と音楽が呼応し合う“瞬間”そのものを封じ込めたドキュメントだ。

夜から朝へ──物語として編まれるサンライズ・セット

セットは、静かな高揚から始まり、感情の解放へと緩やかに展開していく。リー・バリッジならではのストーリーテリング的アプローチが、時間帯の変化、観客のエネルギー、砂漠の光の移ろいと溶け合いながら進行する。

未発表音源やパーソナルなセレクションに加え、自身が主宰するAll Day I Dreamのカタログからの楽曲も随所に織り込まれ、深い没入感を生み出している。ビートは主張しすぎず、それでいて確実に身体を動かす──夜明けにふさわしい、覚醒と余韻のバランスが見事だ。

Robot Heartという“場所”が生む、集合的体験

この映像が特別なのは、DJブースの内側だけを映していない点にある。カメラは群衆の動き、見知らぬ者同士の交差、光と砂の表情までを丁寧に捉え、Robot Heartという空間が持つ集合的な体験を浮かび上がらせる。

そこにあるのは「パフォーマンス」ではなく、参加者全員によって形成される一度きりの時間。音楽が中心にありながら、同時に音楽だけでは完結しない──それこそが、Burning ManにおけるRobot Heartの本質なのだ。

リー・バリッジにとっての2025年、そしてその先へ

2025年はリー・バリッジにとって節目の年でもあった。自身のドキュメンタリー映画『Sound of a Dream』の公開、Lost Desertとの共作EP『November Snowflakes』のリリースなど、表現の幅をさらに広げている。

また、All Day I Dreamは世界各地でのオープンエア・ツアーを継続。Tulum、Ibiza、London、Rio de Janeiro、Georgia、Egypt、北米各地を巡り、2026年ツアーはケープタウンとリオデジャネイロから幕を開ける予定だ。

砂漠の記憶を、今ここで体感する

Burning Manの現場に立ち会えた者も、そうでなかった者も。このRobot Heartセットは、あの場所で流れていた空気と感情を追体験できる、貴重なアーカイブである。

夜が明ける瞬間、音楽は何を語り、人は何を共有するのか。その答えは、3時間の映像の中に静かに、しかし確かに刻まれている。

リー・バリッジによる**Burning Man 2025「Live at Robot Heart」**は、現在YouTubeにて公開中。ヘッドフォンでも、スピーカーでも、ぜひ“朝の砂漠”に身を委ねてほしい。

Watch Lee Burridge’s full Robot Heart set premiering now on YouTube and grab tickets to All Day I Dream’s 2026 Tour here.

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