
ケリス、スケプタ、シャーロット・ド・ウィット、アメリー・レンズら31組が先行解禁
電子音楽とテクノロジーの交差点を切り拓き続けてきたバルセロナの名物フェス Sónar が、2026年のラインナップ第1弾として31組を発表した。今年は総勢100を超えるショーが予定され、例年以上に多様で刺激的な音楽体験を予感させる内容となっている。
アメリカのR&Bレジェンド“ケリス”、UKグライムの象徴スケプタ、さらに世界のテクノシーンを牽引するシャーロット・ド・ウィットとアメリー・レンズが揃い踏み。加えて、モードセレクター、キャバレー・ボルテール、ニア・アーカイヴス、ジュリアナ・バーウィック & メアリー・ラティモアといったジャンル横断的なアーティストが名を連ねる。
フェス史上初、すべての音楽プログラムが“ひとつの会場”に集結
2026年はSónarにとって大きな転機だ。フェスの会場が Fira Barcelona(Gran Via / L’Hospitalet)に一本化。昼夜のプログラムを融合し、3日間連続・途切れることなく音が鳴り続けるというまったく新しいフォーマットに踏み出す。
6つのステージは屋内外に広がり、よりシームレスで没入的な体験が可能に。クラシックな SonarClub、SonarLab、SonarCar に加え、拡張された SonarHall、新設の SonarVillage、オープンエアの SonarPark がラインアップを支える。






Sónar+Dは今年も進化──イノベーションとカルチャーの交差点へ
フェスと並行して開催される Sónar+D は、音楽・テック・アートのプロフェッショナルが集う国際会議。今年はFira Gran Viaでの存在感を強化し、巨大な没入型インスタレーションやデジタルアート、インタラクティブ作品が3日間にわたって展開される。
一方、トークやネットワーキングのプログラムはバルセロナ中心部の会場で開催される予定。2026年は Sónar+D単体チケット の販売も開始され、より多くの人がアクセス可能になる。






注目アーティスト:ジャンルも世代も越境する顔ぶれ
今回の発表だけでも、Sónarの特異なキュレーションが際立つ。









● 世界的アクト
- Kelis:デビュー作『Kaleidoscope』から25年、初のSónar出演。
- Skepta:UKグライムの象徴が新作『Fork & Knife』を携え登場。
● テクノの“二大女王”が同時出演
- Charlotte de Witte:新作を引っ提げた最新ライヴセット。
- Amelie Lens:光と影をテーマにした新コンセプト“AURA”を披露。
● クラブミュージックの現在地を示すラインナップ
Chris Stussy、Sammy Virji、Joy Orbison、Boys Noize、KETTAMA など、世界のクラブシーンのキープレイヤーが揃う。
● 歴史的な再会も
- Cabaret Voltaire:Stephen Mallinder と Chris Watson が結成50周年を記念してステージに再集結。
● ポップと実験の境界線
WhoMadeWho、Julianna Barwick & Mary Lattimore のデュオ、Ascendant Vierge など、新しい“電子音楽のかたち”を提示するアクトが揃う。









新ビジュアルは“生きているフェス”を表現
2026年のビジュアルキャンペーンは、バルセロナ拠点のBoldtronが担当。Sónarを 「常に変異し続ける生物のような存在」 として描き出し、実験精神と未来志向を可視化している。




チケット情報──新方式でよりアクセスしやすく
2026年はチケット体系も刷新。SonarPass、SonarPass+Dのほか、Weekend Ticket、1日券が登場し、より柔軟な参加が可能に。とくに木曜の単日券や若者向けディスカウントが導入され、参加ハードルが下がったのも特徴だ。






