身体がほどけ、夜が息をする──“FETCH x GATA MAGAZINE”が渋谷R Loungeで交差する理由

クィアの解放とクラブミュージックの現在点

東京のアンダーグラウンドから、生々しくもしなやかな熱を放ち続けるハードコアクィアパーティ「FETCH」が、東京発のカルチャーマガジンGATA MAGAZINEと共に11月14日、渋谷R Loungeで一夜限りのパーティを開催する。主宰は、シーンの最深部で活動するintoxxyとMUNÉO。クィアの身体性と音楽的自由が交差するそのフィールドは、単なる“イベント”ではなく、今を生きるための逃避と帰還の場所として機能してきた。

世界を横断するラインナップ、夜に浮かぶ感情のレイヤー

スペシャルゲストには、ウルグアイ出身・デンマーク拠点、dj g2gが登場。デコンストラクティッド・クラブ、バブルガムベース、ダブステップ、南米グアラチャ……一見共存しえない音を軽やかに共鳴させるプレイは、ゲーム世界とクィアの現実を生きてきた身体性の産物である。彼は語る。「SOPHIEに音楽観を変えられた」。その言葉が示す通り、g2gのDJは “聴くイマジネーション”を揺さぶる装置 だ。

共演には、官能的なムードを纏うDJ Nico(US)、テクノパンクの静かな炎を燃やすDIV☆、蠱惑的な影の色を持つkwiilipop。さらにメキシコ発の衝動を持ち込むP҉a҉p҉i҉ G҉o҉k҉u҉、そしてN² (KYUNDESU)、intoxxy、MUNÉOが呼吸を合わせ、フロアをひとつの生き物に変えていく。

クラブは“見る場所”でもある──GOGO / VJ / PHOTO

GOGOには、陽気と小悪魔性をスパークさせるGabby Gabby、そして南洋の香りと実験精神が混ざり合うClitolia Joroeが登場。VJはFETCHの核心メンバーjが視覚的共鳴を生み、フォトグラファーChaozが夜の熱と汗と官能の粒子をカメラで掬い上げる。

ページと身体、サウンドと夜──その境界が溶け落ちる

FETCHが掲げてきたテーマは明瞭である。「クィアの身体性と、クラブという解放の場を接続させること」。今回はそこにGATA MAGAZINEが加わることで、“ダンスフロア”と“出版物”という二つの文化の器が同じ震えを共有する。

夜の中で踊る身体は、同時に語られ、記録され、未来へと手渡される。その最前線に立つのが、この2025年11月14日のR Loungeである。

EVENT INFORMATION

FETCH x GATA MAGAZINE

  • Date: 2025年11月14日(金)
  • Time: OPEN 22:00
  • Venue: 渋谷 R Lounge
  • Entrance: ¥3,000

SPECIAL GUEST

  • dj g2g (DK/UY)

DJs
N² (KYUNDESU) / P҉a҉p҉i҉ G҉o҉k҉u҉ / DJ Nico (US) / kwiilipop / DIV★ / intoxxy / MUNÉO

GOGO
Gabby Gabby / Clitolia Joroe

VJ / PHOTO
j / Chaoz

FLYER
Alexander Bosserman


この夜、ダンスフロアはただの場所ではなく、呼吸し、震え、記憶になる“身体そのもの”となる。

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