
革新への渇望が生んだ、レトロフューチャーな音の宇宙
ブラジル・サンパウロ出身の音楽プロデューサー/アーティスト、Vicius(ヴィシウス)が、デビューアルバム『I Dream a Dream』を11月21日にリリースする。
本作は、テクノ、エレクトロニカ、アンビエント、IDM、EBMといった複数のジャンルを横断しながら、レトロフューチャリズムとシュルレアリスムが交錯するサウンドスケープを構築した作品である。現代のクラブ・カルチャーにおける“創造性の欠如”に対する強烈なアンチテーゼとして生まれたこのアルバムは、電子音楽の可能性を再定義する試みであり、ジャンルに縛られない“純粋な創造”そのものを体現している。
“夢”を通じて自らを解放するアーティスト・ステートメント
Viciusは本作についてこう語る。
「このアルバムは、リスナーを僕自身の心と宇宙へと招き入れるための旅なんだ。これまで自分が作ってきた音楽の中で、どこか抑制されていた部分を解き放ちたかった。だからこそ、この作品をとても誇りに思っている。自分というアーティストが何を描けるのか、その証明でもあるんだ」
この言葉の通り、『I Dream a Dream』は単なるサウンドの集合ではなく、アーティストの精神を映し出す“夢の記録”である。クラブ・トラックのエネルギーとアンビエントの静謐、そして実験的な電子音が混ざり合うその世界は、現実と幻想の狭間を漂う“音による夢想”と呼ぶにふさわしい。

境界を超え続けるアーティスト、Viciusという存在
幼少期から音楽に親しみ、現在はサンパウロを拠点に活動するViciusは、ハウスからテクノ、IDM、エレクトロニカまでを自在に行き来するプロデューサーである。
キャリア初期からすでに大手レーベルへの参加や、D-EDGE、Club 88など名門クラブでのパフォーマンスを重ねてきた。また、自身のパーティー「Changing Melodies」やレーベル「Odissea Records」を主宰し、アンダーグラウンド・シーンで注目を集めている。
2025年には音楽性を刷新し、テクノやインディーダンス、トランスなどを横断する新たなフェーズへ突入。常に変化を恐れず、革新を追求する姿勢が彼の核にある。
夢の続きは、音の中にある
『I Dream a Dream』は、聴く者を現実の枠から解き放ち、音の中で自由に漂わせるアルバムである。ダフト・パンク、アンダーワールド、ロイクソップ、ゲサフェルスタインといった影響を受けつつも、Viciusは自らの世界観でそれを再構築し、“次世代のエレクトロニック・アート”を提示している。
リリース情報
- タイトル:『I Dream a Dream』
 - アーティスト:Vicius
 - リリース日:2025年11月21日
 - ジャンル:Techno / IDM / Electronica / EBM
 - レーベル:未発表(インディペンデント・リリース)
 
Vicius Official
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音は夢を見る。──Vicius『I Dream a Dream』、その夢の先で新しい現実が始まる。
