湯けむりの向こう側で、彼女は笑う ── 鈴木Mob.『前代未聞』が描く“脱・風呂キャンセル界隈”の物語

2025年10月31日

“風呂キャンセル界隈”から飛び出した異端アイドル、初写真集を刊行

「お風呂に入るのを面倒でやめた」──そんな発言で一躍ネットを沸かせ、“風呂キャンセル界隈”の象徴として知られるアイドル、鈴木Mob. が、ついに自身初となる写真集『鈴木Mob. 1st写真集前代未聞』（徳間書店）を11月5日（水）に発売する。
6人組アイドルグループ「煌めき☆アンフォレント」のメンバーとして活動する一方、日本武道館での単独ライブ開催、さらには有限会社MMG JAPANの取締役就任など、音楽・ビジネス両面で話題を振りまいてきた彼女。そんな異色のキャリアを持つ鈴木Mob.が、ついに“お風呂”という因縁のテーマに正面から挑んだ。

“前代未聞”の名にふさわしい、怒涛の風呂ロケ敢行

本作のテーマは、ずばり“脱・風呂キャンセル界隈”。
秘湯、大浴場、家風呂、さらには配信で住所バレした本人のリアル自宅まで──全国各地で多彩な“風呂ロケ”を実施したという。愛猫との共演や、ユーモアと色気が共存するアバンギャルドな衣装も見どころのひとつ。撮影を手がけたのは写真家・藤本和典。彼のレンズを通して切り取られるMob.の姿は、これまでのアイドル像を軽々と飛び越える。
さらに“お尻スポンサー”としても知られる彼女らしく、美しいヒップラインを大胆にフィーチャー。挑発的でありながらもどこかユーモラス、セクシーでありながらも人間味に満ちたカットが並ぶ。まさにタイトルどおりの“前代未聞”な一冊である。

見せる、笑う、暴く──鈴木Mob.の“再定義”

本作は単なる写真集にとどまらない。
「清潔」「可愛い」といった既存のアイドル像を逆手に取りながら、彼女自身の存在を再定義する作品でもある。お風呂という日常的な空間を通して描かれるのは、飾らない彼女の生き方、そして“笑いと自虐”を武器に変える強さだ。
写真集全体から漂うのは、どこか哲学的な潔さ──“汚れたままでも、生きていていい”という静かなメッセージが、ページの奥に潜んでいる。