手島領、個展「BABYBOY-NEO(n) BIRTH-」を開催 ── 社会を映す赤ちゃん戦士が問いかける“命”の物語

株式会社タグボート(東京・日本橋)は、現代アーティスト・手島領による個展「BABYBOY-NEO(n) BIRTH-」を2025年10月9日(木)から10月28日(火)まで開催する。

手島は多摩美術大学を卒業後、広告業界でクリエイティブディレクター/アートディレクターとして活躍し、2019年より本格的にアーティスト活動を開始した。代表作である「BABYBOY」シリーズは、コロナ禍や戦争など現代社会の危機を、赤ちゃんのキャラクターを通じて鮮やかに描き出すものである。カラフルでポップなビジュアルの奥には、命の尊さ、希望、怒りといった複雑な感情が潜んでいる。

本展では、大型キャンバス作品に加え、新たに「BABYGIRL」シリーズも初披露される予定である。新作「NEO(n) BIRTH -awake-」「SQUAD for Peace」「Multiplies」など、多彩な作品群が、赤ちゃん戦士たちの視点から現代社会に切実な問いを投げかける。

手島は今年2月、自身の病により長期入院を経験した。そこで「生き直す」感覚を得たことが、今回の制作に大きな影響を与えたという。彼は「もし戦いを終わらせる赤ちゃん戦士がいたら」という想像を作品に託し、武器を“破壊の象徴”ではなく“生きる力を確かめるための道具”として描き出した。本展は、個人的な体験と社会的テーマが交錯する「もう一度始まる物語」なのである。

オープニングレセプションは10月9日(木)18:00〜20:00に開催。作家によるトークイベントもインスタライブで配信予定である。作品はすべて事前抽選販売となり、抽選受付は9月30日〜10月5日まで行われる。

広告とアートを横断し、音楽ユニットam8としても活動する手島の表現は、ジャンルを超えて広がりを見せている。赤ちゃん戦士たちが告げる“再生”の物語を、ぜひ会場で体感してほしい。

手島領「BABYBOY-NEO(n) BIRTH-」開催概要

展覧会名:手島領「BABYBOY-NEO(n) BIRTH-」
会期:2025年10月9日(木)~10月28日(火)
営業時間:11:00〜19:00 ※日月祝休廊
※初日10月9日(木)は17:00オープン/オープニングレセプション18:00〜20:00
※10月16日(木)はセミナー開催のため18:00閉場

会場:tagboat(東京都中央区日本橋富沢町7-1 ザ・パークレックス人形町 1F)
入場料:無料(予約不要)

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