
世界屈指の都市型フェスティバル「Primavera Sound Barcelona」が、2026年のラインナップを発表した。今回明らかになった出演者は総勢150組。ザ・キュアー、ドージャ・キャット、The xx、ゴリラズ、マッシヴ・アタック、アディソン・レイ、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインといった伝説から現行のポップアイコンまでを網羅する、まさに世代とジャンルを越境する布陣である。
メイン会期は2026年6月4日から6日の3日間だが、オープニングイベントやクロージングのエレクトロニック・パーティ「Primavera Bits」、さらには市内各所での並行プログラムによって、バルセロナの街全体が一週間にわたり音楽の熱狂に包まれる予定だ。
インタージェネレーショナルな顔ぶれ
ラインナップを牽引するのは、ロバート・スミス率いるザ・キュアー。フェス史上最長の公演記録を持つ彼らは、最新作『Songs of a Lost World』(2024)を経て再びステージに立つ。さらに、カメレオンのように進化するドージャ・キャット、約10年ぶりに復帰するThe xx、新作『The Mountain』を携えたゴリラズ、ついに初登場となるマッシヴ・アタック、ポップ現象として躍進するアディソン・レイ、そしてシューゲイザーの伝説マイ・ブラッディ・ヴァレンタインが揃い踏みする。
そのほかにも、マック・デマルコ、ファザー・ジョン・ミスティ、ビッグ・シーフ、リトル・シムズ、スロウダイヴ、ウェット・レッグ、ペギー・グー、ピンク・パンサーズ、スクリレックス、エセル・ケイン、ブラッド・オレンジ、バッド・ギャルら、世界のオルタナティブ・シーンを牽引するアーティストたちが多数出演。アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンやライロ・カイリー、さらにはノイズの巨匠メルツバウといった異色の顔ぶれまで含まれ、音楽的モザイクとも呼ぶべき多様性を体現している。
バルセロナとともに歩む24回目
2001年の初開催以来、Primavera Soundはバルセロナという都市と相互に影響を与え合いながら成長してきた。オリンピックが街の姿を変えたように、このフェスもまた街の文化的アイデンティティの一部となっている。今回のポスターデザインや発表映像はVampire Filmsが手がけ、rusowskyとRavyn Lenaeの音楽をフィーチャー。すでに次回への期待感を大きく膨らませている。


チケット情報
9月29日11時(CEST)から「Fan Sale」が開始され、一般チケットは295ユーロ、VIPパスは545ユーロ(いずれも手数料別)。翌30日からは一般販売がスタートし、チケット購入者には航空会社Vuelingによる割引などの特典も用意されている。
また、音楽業界関係者の交流の場「Primavera Pro」も6月3日から7日まで開催される予定であり、カンファレンスやショーケースの詳細は後日発表される。
24回目を迎えるPrimavera Sound Barcelonaは、過去・現在・未来をつなぐ音楽の交差点として、再び世界の視線をバルセロナへと集めることになるであろう。


チケット購入リンク
- Fan Sale 登録・購入ページ(9月28日まで):Primavera Sound公式サイト
- 一般販売(9月30日開始):Fever
