Rezz、最新作『As The Pendulum Swings』で描く進化と未来

カナダ出身のプロデューサー/DJ、Rezz(レズ)が待望の5作目となるスタジオ・アルバム『As The Pendulum Swings』をリリースした。本作は自身のレーベル〈HypnoVizion〉から発表されている。

ノスタルジーと革新が交錯する13曲のサウンドスケープ

『As The Pendulum Swings』は、Rezzの代名詞である催眠的なミッドテンポのリズムやスローテクノの推進力を基盤に、インダストリアルやエレクトロ、シネマティックな要素を取り込んだ全13曲で構成される。過去のデモ曲「Contorted」「Telepathy」が再構築され、未来的なサウンドスケープを描く「Running From Reality」「Delirium」と並ぶことで、ノスタルジーと革新が同居する作品となった。

本作には、ディロン・フランシスやフランスのBRVMES、カナダのデュオChuurch、スウェーデンのオウル・ヴィジョン、ニューオーリンズのケーブルら、世界各地から多彩なアーティストが参加。さらに過去にも共演したk?dや、HypnoVizionの仲間であるエディー、fknsyd、isqaも名を連ねる。

Rezz自身は「30歳を迎えた今の自分を反映した成熟した作品であり、過去の曲を再構築することで懐かしさと新しさを共存させた。インダストリアルやスローテクノに強く影響を受け、ビジョンが明確になったアルバムだ」と語っている。

また本作は音楽にとどまらず、ビジュアルやステージ演出と密接に結びついた総合的なプロジェクトでもある。代表的なショー「PORTAL」で提示した世界観を拡張し、ライブ体験においてもアルバムの美学を体現する。

ツアーとビジュアルで拡張されるRezzの世界観

アルバムの発表に合わせ、2026年初頭からはニューヨーク・ブルックリンやボストン、デトロイト、ヒューストン、セントルイスを巡る全米ツアーが決定。さらにワシントン州タコマ・ドームでの「PORTAL」公演では、同会場初の女性エレクトロニック・アクトのヘッドライナーとして歴史を刻む予定である。

『As The Pendulum Swings』は、過去と現在を自在に行き来しながら、Rezzがいかに独自の芸術的アイデンティティを築き上げてきたかを示す作品である。キャリアの集大成でありながら未来志向をも感じさせる本作は、彼女の進化と孤高の個性を力強く刻み込んでいる。

👉 『As The Pendulum Swings』配信リンク: https://hypnovizion.lnk.tt/pendulumswings
👉 ツアープリセール登録: https://laylo.com/officialrezz/m/ATPStour

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